【厳選】家が倒壊する原因を解説‼️倒壊する家の特徴5選

建築と間取り

みなさんこんにちは、建築うさぎです。

家が倒壊する

みなさんはこのような事を考えた事はありますか?
大半の方は考えずに生活をされていると思います。

「新築に住んでるから大丈夫。」

「耐震補強したから大丈夫。」

「大きい地震を何回か耐えてるから大丈夫。」

・・・本当に大丈夫ですか?

2016年4月14日に起きた熊本の大地震、震度7を観測した地震が2回、震度6強が2回、6弱3回とかなり大きい地震が立て続けに起きました。
この地震で全壊した建物は約8,200棟、半壊が約31,000棟です。

旧耐震基準(昭和56年5月以前)で建てられた木造住宅の倒壊率は約28.2%、新耐震基準(昭和56年6月以降)で建てられた木造住宅の倒壊率は約8.7%とされています。

少ない数字に見えるかもしれませんが、新耐震基準で建てられた木造住宅、つまり今現在の基準で建てているにもかかわらず地震で倒壊しているのです。
これって怖い事ですよね。

そして、家が倒壊するのは何も耐震性の問題だけではありません。
他にも倒壊する原因があります、今回は『倒壊する原因5選』として紹介していきたいと思います、合わせて解決策などもご紹介出来ればと思いますので宜しければ最後まで読んでいって下さいね。

旧耐震基準と新耐震基準

そもそも、旧耐震基準と新耐震基準って何?といったところから説明させていただきます。

旧耐震基準とは1981(昭和56)年5月31日までの建築確認において適用されていた基準のことで、震度5強程度の揺れでも建物が倒壊せず、破損したとしても補修することで生活が可能な構造基準として設定されています。

新耐震基準と1981年6月1日から施行された基準のことで、震度6強~7程度の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しないことを基準としており、これまでよりも耐震性に関する規定は厳格化されています。

旧耐震基準と新耐震基準の違いは、それぞれの基準で地震の規模(中規模地震動・大規模地震動)に対する耐震強度の考え方が異なります。

地震の大きさ 旧耐震基準 新耐震基準
中規模の地震動(震度5強程度) 家屋が倒壊・崩壊しない 家屋がほとんど損傷しない(許容応力度計算)
大規模の地震動(震度6強~7程度) 規定なし(家屋が倒壊・崩壊する可能性大) 家屋が倒壊・崩壊しない(保有水平耐力計算)

新耐震基準では、構造計算の方法として具体的に許容応力度計算保有水平耐力計算が必要となりました。

許容応力度計算

許容応力度計算とは、建物の安全性を証明する構造計算です。柱・梁などの建物部材の許容応力度に対して部材に実際に作用する応力度が上回るか下回るかを確認する作業です。建築物の柱や・床・基礎といった主要構造物といわれる躯体(くたい)が、損傷しない最大の応力計算をします。

中規模の地震(震度5強程度)に対して、部材の許容応力度が同等以上必要とされ、建物躯体の許容応力度が上回り、損傷を受けない耐震基準が求められるようになりました。

許容応力度等計算が必要な建築物は以下の通りです(建築基準法第20条1項第三号イ、ロ)。

  • 木造:階数が3以上又は延べ面積が500m2、高さが13m、軒の高さがが9mを超える建築物
  • 木造以外:階数が2以上又は延べ面積が200m2を超える建築物
  • 主要構造部(床、屋根及び階段を除く。)を石造、れんが造、コンクリートブロック造、無筋コンクリート造その他これらに類する構造とした建築物で高さが13m又は軒の高さが9mを超える建築物

保有水平耐力計算

保有水平耐力計算とは、大地震時に発生する水平力に対して、建築物の柱やの曲げ降伏、せん断破壊を計算し、耐震性(水平方向の耐力)を確認します。建物の「保有する耐力」と、少なくとも「必要とする耐力」を比較し、「保有する耐力」が上回っていることを計算をします。

大規模の地震(震度6強~7程度)に対して、建物の「保有する耐力」が、地震発生時の「必要とする耐力」を上回り、倒壊・崩壊しない耐震基準が法律上求められるようになりました。

保有水平耐力計算が必要な建築物は以下の通りです(建築基準法第20条1項第二号 イ、ロ)

  • 木造:高さが13m又は軒の高さが9mを超える建築物
  • 鉄骨造:地階を除く階数が4以上である建築物
  • 鉄筋コンクリート造:高さが20mを超える建築物
  • 鉄骨鉄筋コンクリート造:高さが20mを超える建築物

この許容応力度計算と保有水平耐力計算の2点が、新耐震基準の大きなポイントということになります。

新耐震基準の改正

耐震基準の改正は、2000年6月に建築基準法の改正が行われ、より厳しい耐震基準になりました。特に木造建築物に対する構造の規定が強化され、下記内容が強化されました。

  • 地盤調査の実施とそれに基づく地耐力に応じた基礎構造の選択
  • 耐震壁の配置バランス
  • 柱と土台・柱と筋交いなどの結合部において、筋交い金物や接合金物などを使用規定

倒壊する家の特徴5選‼️と解決策

以上、旧耐震基準と新耐震基準(新耐震基準の改正)についてご紹介させていただきました。

地震はとても怖いですね、最終的に倒壊してしまうのは地震なのかもしれません。
耐震性の強化はもちろんの事、それ以外にも家が倒壊してしまう状況がありますので、これからご紹介する5つの事象と解決策をご覧いただき、これからも長く住める家にしていただければ幸いです。

1.シロアリの被害がある家。

皆さん、シロアリはご存知ですか?

名前は聞いたことあるって人や実際に見たことあるって人がいると思います。

家の倒壊に大きく関わってくるのが実はシロアリなんです。

『アリ』と言う名前が付いてはいますが正確にはアリでは無くゴキ◯リの仲間なのです。

ちょうど梅雨時期の今くらいにかけて飛んでいくんですけど、

皆さんは羽アリを見たことありますか?

羽アリが出てきてる家はシロアリの被害を受けている可能性が高いです💦

日本のシロアリは約22種類存在していて、そのうち「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類が家に被害を与えるシロアリです。

そして外来種として「アメリカカンザイシロアリ」と言う種類のシロアリもいます。

ヤマトシロアリ

まずは「ヤマトシロアリ」ですが、4月〜5月の雨上がりやじめっとした日の昼間に羽アリご発生します。(夕方から夜に飛ぶことはほとんどありません)

北海道北部を除く日本全土に生息してしてシロアリ被害と言われるシロアリの8割〜9割がヤマトシロアリと言われています。

乾燥や日光に弱いので幼虫や働きアリたちは人目に触れない木材の中で生活して、湿った木材を食べて栄養と水分を摂ります。あまり食欲は旺盛ではないので、加害の方も緩慢です。家の被害も、浴室や湿気の高い床下などの下部に集中しています。

イエシロアリ

次に「イエシロアリ」ですが6月〜7月の夕方から夜に羽アリが飛ぶ事が多いです。

イエシロアリは光に集まる習性があるので夕方の街灯や住宅の光に群がるところを見る事が多いはずです。

イエシロアリは寒さに弱いため生息としては千葉県から南の温暖な本州南岸や、九州、沖縄県に限られていましたが、ここ近年の温暖化の影響により生息範囲は拡大傾向にあります。

そして他のシロアリとの大きな違いは自ら水を運ぶ事ができると言う事です。

つまり、乾燥している木材でも水を運んで柔らかくして食べてしまうのです💦

更に繁殖力が強く、古材よりも新材を好みます。(新しい木材が大好き

食欲は旺盛で加害も急激なため、被害が家屋全体に及んで家が倒れることもある危険種です。

アメリカカンザイシロアリ

最後に「アメリカカンザイシロアリ」ですが、6月から9月の昼間に羽アリが発生し少数で何度も飛ぶので、長期間にわたるのが特徴です。

アメリカカンザイシロアリはアメリカ原産の外来種で、宮城県から沖縄までの24都府県に生息していますが、近年の温暖化により、ほかの地域にも生息域を広げでいる事がわかっています。

特徴は、ヤマトシロアリやイエシロアリとは異なり、湿った木材ではなく乾材を好み、蟻道をつくったり光に群がったりする習性もありません。

住宅に使用される木材はもちろん、机やピアノ、タンスなどあらゆる家具類も食べ、被害にあった木材の食害孔から砂粒のようなフンを排出するのが特徴です。

最大の特徴はアメリカカンザイシロアリはシロアリの保証対象外であると言う事、つまり新築した場合やリフォームでシロアリの薬を散布して保証をつけてもらってもアメリカカンザイシロアリによる被害の場合は保証してもらえないと言う事です。

せっかく建てた家もシロアリによって倒壊させられたのであっては元も子もありません。

シロアリ被害の解決策

現在家の倒壊原因の第一位がシロアリによる被害(シロアリの被害によって耐久性がなくなり地震などで倒壊する)なので、特に気をつけなければいけません。

床下が覗ければ「蟻道(ぎどう)」が無いか確認して、この時期自分の家から羽アリが出てないか確認する。

雨漏れしてると柔らかい木材に向かってシロアリが来るので雨漏れしてないか確認するなど自分でできる確認は最低限やって下さい。

そしてシロアリを見つけた時は専門の業者に駆除をお願いして下さい、羽アリ程度であれば掃除機で吸ってしまえば死滅してしまいますが羽アリがいる時点で自宅の被害も出ています。

リフォームするきっかけがあれば床や壁の中も確認できると思います、徹底的な駆除がないとせっかくリフォームしても柱や梁などはボロボロのままですから💦

皆さんの大切な家、しっかりと守って下さい。

2.窓が多い家。

築年数が40年以上の家の特徴は開放感のある家、つまり窓が多い家なのです。

玄関、窓と建物の耐力に関わらないものとしてありますがこれが多ければ耐力が少なくなり倒壊しやすくなってしまいます。

下記具体例より、自分の家が当てはまっているか確認してリフォームの対象にして下さい。

自営でお店をやっている家。

自宅兼店舗として建築している建物も多いと思います。
店舗は比較的開放感を要求されますので道路面が窓となり開放感を出すために壁を少なくしている事が多いです。
このような建物は道路面の耐力が無くなり、地震時に倒壊の可能性があります。

デザイン重視で壁が少ない家。

構造を重視せず、デザイン重視の家の場合は比較的壁が少なってしまいます。
建物のデザインも重要ですが、耐力が取れないようなデザインは家の為にもなりません、耐力も取れてデザインも取れる設計にしましょう。

南側の日当たりを良くしようと窓が多い家。

狭小住宅など、彩光を出来るだけ取ろうとして窓が多くなってしまう事があります。
狭小の場合普段よりも耐力の壁が取りづらいので窓の大きさや数には気をつけてください。
また、日当たり重視で片側だけ窓が多くなってしまう家も危険です。

窓が多い家の解決策

窓が多く壁が少ないと耐力が取れないので地震時に倒壊しやすくなってしまいます。

ではどのように改善すればいいのか?
耐力壁を増やすという工事はリフォームの中でも大変な工事になります。窓を壊して壁を作るのですが、外の壁も中の壁も壊さなくてはいけませんので大掛かりになりますし、費用もかかります。

しかし、倒壊をさせない為には必要な工事になります。自分の命、家族の命に関わる事なので強い決心が必要です。

リフォームの提案としては、建物の角が直角910mm(91cm)壁になるようにリフォームする事が耐力を取るために最低限必要です。もちろん建物の形によって異なりますのでリフォームを依頼する業者さんに確認をして下さい。

皆さんの大切な家、しっかりと守って下さい。

3.雨漏れしている家。

木造の家の弱点の一つとして「雨漏れ」があります。屋根の亀裂、壁の亀裂などから
雨水が家の中に侵入して構造体(柱、梁、土台)などを腐食させてしまいます。

雨漏れは気がついた時に直すのがベストです。多少雨が入っても木は腐りません、しかし長い間放置していると木は腐りボロボロになってしまいます。また、水が含まれた木は柔らかくなりシロアリの餌食になってしまい二重に被害が広がってしまいます。雨漏れは家のどこかに傷がある状態です、人と同じように早期発見、早期治療を心掛けて治してあげて下さい。

雨漏れの改善策

雨漏れを直す方法は雨漏れの箇所にもよりますが、1番簡易的に直す方法は漏れ箇所にコーキング材でシールする事。
この方法は一番安価で施工的にも時間的にも短時間で出来ますが、場所により使えない場合もあります。

ベランダなどの防水層からの雨漏れの場合は傷がひどい場合は防水をやり直さなければいけません。ベランダなどの防水は10年保証の対象ですが、メンテナンスをしないといけません。ベランダの防水層の上にトップコートが塗られていますが年数で劣化しますので定期的にトップコートの塗り替えをするだけで防水層の保護になります。
防水層の工事は費用もかかりますが、トップコートの塗り替え程度であれば50,000円から100,000円以内で収まります。
5年以上経っている方はベランダをチェックしてトップコートが痛んでいるようであれば塗り替えをお勧めします。

4.壁の配置バランスが悪い家。

建物には重さの中心「重心」と耐力の中心「剛心」があります。この2つのバランスを取ることで建物のバランスも良くなります。
建物の重心は間取りの形により固定されてしまいますが剛心は耐力壁の配置により異なり、いかに重心と合わせられるかが求められます。

片側が壁で、片側が窓のような場合は剛心のバランスが悪く全体の芯がずれる「変心」という状態になります。
これもバランスが悪くなり倒壊の危険がありますので、リフォームで壁を増やす時に剛心を意識して計画してみて下さい。

壁バランスの改善策

壁バランスの改善は大掛かりなリフォーム工事となります、ほぼ間取りを変えるようなリフォームをしないとバランスよく壁を配置する事ができません。

耐震リフォームのような工事の際に間取りを変更するのと同時に壁の配置のバランスを取り、重心と剛心を合わせられるように設計をする事で耐力がとれる家に変更しましょう。

5.布基礎の家。

耐震工事をする時には大体の業者さんは土台よりも上を工事する事が多いです。
しかし、一番大切なのは基礎部分の改善です。

布基礎

布基礎とは、建物の壁面に沿って、連続して設けられた帯状の基礎のこと。 木造住宅の基礎として一般的に採用されてきた基礎である。 逆T字型をしたフーチング(基礎の広がり部分・底盤)がつながっていることから、「連続フーチング基礎」とも言う。

ベタ基礎

べた基礎とは住宅の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込んだ基礎のことです。 住宅を建てたり地盤が弱い際に採用されることが多いです。 布基礎に比べ、コンクリートと鉄筋を使用する量が多いです。

基礎が大事

布基礎の場合、地震が来た時に建物にかかる負荷が基礎全体にかからず一部にかかる為変形してしまい基礎に亀裂が入りやすく倒壊しやすい。また、床下に湿気がこもってしまう為シロアリの被害に遭いやすい。
布基礎はコンクリートの量が少なくすむから低コストだというメリットはあるが、全体的にみてもメリットよりもデメリットの方が多くあまりお勧めできない基礎です。昔の私はほとんどが布基礎ですが今は建売住宅でもベタ基礎が多く採用されている。

基礎の改善策

耐震リフォームを考えているのであればまずは基礎の改修をお勧めいたします。
布基礎からベタ基礎に改修する事が耐震リフォームで最も重要な工事になります。

工事内容としては、布基礎の土部分に防湿シートを敷き、立ち上がり部分の基礎にベースとなる基礎の鉄筋を差し込み、コンクリートを流し込む。言葉では簡単ですが工事をするのは大変でやってる業者も少ないかもしれません、しかし本当に耐震を考えているのであれば基礎工事もやっているような業者さんにリフォーム工事をお願いする事が大切だと思います。

まとめ

倒壊しやすい5選をご紹介してきました、みなさんの建物がどれに当てはまるのか確認していただき、それぞれの改善策を参考に素敵なリフォームライフを叶えて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

~書き手プロフィール~
名前:建築うさぎ(建築士兼ボイラー整備士)
住所:東京都府中市在住
家族構成:猫を愛し、猫に愛された妻
5歳のポケモンマスター
3歳のプリンセスガール
の4人
小さな家族:11匹の猫、1匹の犬、2匹の亀、1匹のイグアナ